当園の目指す教育

教育理念「カトリックの人間観」

相良敦子著「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」表紙

カトリックの人間観を
理解する為の当園推薦書
小高毅 著
「よくわかるカトリック
その信仰と魅力」
(教文館)

 「人は、受胎した瞬間から、かけがえのない固有の存在として尊厳を持っている。」
これがカトリックの人間観の出発点です。
「固有の存在」という意味は、この世に二人といない(スペアーのない)、ユニークで独特な存在であり、他の人とは違うその人だけの輝き、神から与えられた使命を持っているということです。

 ですから、人間の存在価値は、他者との比較や競争で生じるのではなく、「生命(いのち)が託された」ことによりすべての人が既にその価値を有していると考えます。それゆえ、人は、自ら託されている「固有の独自性」を発見し、それを生きることによって真に自己実現されていきます。

 また、「人は1人で生きていく者」ではなく、他者に向かい、他者との交わりを通して「幸い」を築いていく者として存在していると考えます。それゆえ、真の自立とは、他者に無関心にあるのではなく、むしろ配慮や思いやりにより「交わりを築く」ことで達成されると考えます。

 みょうじょう幼稚園は、このようなカトリックの人間観に基づく精神をその教育の拠り所としています。
 園児達は毎朝、「新しい一日を与えられたことの感謝」から園生活を始めます。また、幼児期にふさわしい善悪をわきまえた道徳性を身につけること、生命の大切さを体感できるように動物や植物を育てる活動に関わること。手をあわせ、心を込めて人の幸せを祈ること。互いに助け合うことの素晴らしさを体験できるように行事(祭)の準備に取組むこと。これらの視点から情緒面での教育を特に大切にしています。

 もちろん、ご家庭の宗教・宗派は問いません。しかし、園とご家庭で、価値観の相違があるとき、園児の心に分裂が生じ、心身ともに健やかな成長が脅かされることでしょう。お子様がより有意義な幼稚園生活をおくることができるように、当園のカトリックの精神と人間観に理解と賛意を示して頂いております。

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