インフォメーション
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2020/07/03
「1学期の子どもたちの様子」〜玉ねぎの活動〜
2020/07/02
「専門講師によるアクティビティー」〜お絵描きの時間〜
2020/07/01
「専門講師によるアクティビティー」〜体操指導〜
2020/06/30
「専門講師によるアクティビティー」〜英語で遊ぼう〜
2020/06/29
お誕生会
2020/06/28
6月の園再開にあたり
2020/06/03
【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No7】
2020/05/22
皆さん、こんにちは。
3月2日から休園要請を受け、その後、外出自粛と様々な我慢を強いられ、今まで当たり前のように過ごしていた日常がどれほど尊いものであったかとそれぞれに感じていらっしゃることでしょう。
私の家では、1日3食家族全員が揃って食事をするという、以前ならほとんど叶わないような貴重な時間を毎日過ごしています。それはそれで幸せな時間でもあるのですが、とにかくお米の減りが早いのに驚いています。そして、お米を研いでいる時に、幼少期に喜んでしていた[お米を研ぐ]お手伝いを思い出しました。
幼稚園では、稲の活動の一環として、1月に行われるお餅つきの前日に、子どもたちが種籾から育てた餅米を研ぐお仕事があります。種籾を発芽させ、苗床を作り、田植えをして、秋に育った稲を刈り、脱穀、籾摺り、精米までの過程を全て子どもたちがします。それゆえに、子どもたちはお米ひと粒ひと粒の大切さを知り、感謝できるようになるのです。お米を研ぐときの子どもたちの目は真剣で、一粒も流さないようにと丁寧に大切に研いでいます。子どもたちは、研ぎ汁がだんだん薄くなっていることにも気づき、グラスに移して色の濃淡を楽しみます。研ぎ汁には栄養がいっぱい入っていることを伝えると、捨ててしまってはもったいないと、みんなでロンゴひろばの畑に撒いていました。
日本人だからこそ、お米の大切さ、美味しさを知ってほしいと思います。家族が毎日いただくお米を研ぐお手伝いは、子どもにとって大きな意味のあるものとなるでしょう。
【お米を研ぐ】
準備するもの:ボウル、ざる、お米(最初は2~3合が適量でしょう)
- ざるとボウルを重ねます。
- お米を計量カップで測ります。
このとき、山盛りになっていたら手のひらで擦り切って平らにすることを見せましょう。「すりきり一杯」という言葉も教えてあげるといいですね。
- 測ったお米を入れ、水をボウルの8分目位まで入れます。
(幼稚園では、ピッチャーを使って水を入れますが、ご家庭にお任せ致します。)
ざるを上げて水を捨てます。この作業を2回します。
- 水を切って、シャカシャカと10回くらい優しくかき混ぜます。
「おこめをとぐ」という言葉を教えましょう。
水を通して、ざるを上げて水を切ります。
「みずをきる」という言葉を教えましょう。
この作業を3~5回繰り返します。
この研ぎ汁を一回ごとにグラスに入れると濃淡の研ぎ汁を楽しむことができます。
「こい」「うすい」「だんだんうすくなる」など、比較級も教えられます。
この研ぎ汁は、あとで植木鉢のお花やハーブに上げてくださいね。
- 水を入れて、ざるを上げて水を切ります。
この作業を2~3回繰り返します。
これでお米を研ぐお仕事は終わりですが、炊飯器の釜に移して、水を合数分の線のところまでピッチャーで注ぐことも、とても大切なお仕事になります。
モンテッソーリの日常のお仕事の中に、前回のNo.6 [花の水替え]でご紹介した[注ぐ]の応用として、線に合わせて水を注ぐ[量線注ぎ]という活動があります。線にぴったり合わせて水を注ぐことに、子どもは夢中になるはずです。敏感期にある子どもにとって、ぴったり合わせることはとても気持ちがよく、大好きだからです。
毎日のお手伝いをとおして、成長のために必要なことを子どもたちが楽しみながら身につけていけることはとても嬉しいことですね。日常の中に溢れているたくさんのモンテッソーリのお仕事を、お家でぜひ楽しまれてください。
教頭 石川 徳子
ルルドのお池のおたまじゃくしがカエルになりました!
2020/05/18
最初に後ろ足が出て、次に前足が出てきて、尻尾がだんだん短くなっ
皆んな一斉に陸を目指して大移動です!
ロンゴひろばまで迷わずに辿り着けますように。
大きくなって、また、ルルドのお池に卵を産みに帰ってきてね。
【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No6】
2020/05/15
皆さん、こんにちは。
色とりどりの花が咲きそろい、風薫る五月になりました。お元気にお過ごしでしょうか。
幼稚園のお庭にも可愛らしいお花がたくさん咲いています。
いつもでしたら、子どもたちが楽しそうに花を摘んで小さな花瓶に活け、
ホーリーコーナーのマリア様に差し上げているのにと思うと、
子どもたちを待ってきれいに咲いている花が少し寂しそうに感じられました。
ホームページに載っている園庭のお花の写真をご覧いただいて、
少しでも幼稚園の春を感じていただければ嬉しいです。
幼稚園では、毎日子どもたちが活けたお花を囲んでお弁当をいただいています。
お仕事の時間に子どもたちは自分でこの活動を選んで、
丁寧にひとつずつ花瓶に活けてくれるのです。
モンテッソーリ教育の日常の分野に、[花の水替え]というお仕事があります。
準備する道具がたくさんあり、工程も長いお仕事ですが、
子どもたちは大好きで毎日喜んでしています。
花瓶の水を替えるだけのお仕事ではありません。
茎のぬめりをやさしく取り除き、水切りをします。花瓶をブラシで洗い、新しい水に替えます。
エプロンの着脱やビニールクロスの敷き方・畳み方、ピッチャーから花瓶に水を注ぐなど、
たくさんのだいじな活動が盛り込まれています。
例えば、[注ぐ]というお仕事は、
小豆が入った子どもサイズのピッチャーから空のピッチャーに
こぼさないように注ぐ活動から始まります。
小豆→砂→水というようにだんだんと難易度を増しながら、
量線がついているところまで水を注ぐことが出来るように
子どもたちは夢中になってこの活動を続けます。
このように、[花の水替え]の活動には、
子どもたちが自主活動(お仕事の時間)でたくさん練習してきたことが詰まっているのです。
そして、花を活けたときだけでなく毎日世話をすることで、
今よりももっと良くしてあげて
花の「命」を永らえさせてあげるという大切な意味が込められているのです。
ぜひ、お子さんとご一緒にお庭やベランダに咲いているお花を花瓶に活けて、
お部屋にも春を呼び込んでみてはいかかでしょうか。
【花を活ける】
準備するもの:小さな花瓶、ピッチャー、洗面器、はさみ、花瓶を洗うブラシ、
お台布巾、拡大鏡、ペーパータオル、花
(エプロン、ビニールクロス・・・幼稚園ではお水に関わる活動のときに使用しています。)
①お庭や、ベランダの花をはさみを使って切ります。
幼稚園では、子どもたちは花だけでなくゼラニウムやミントなどのハーブも切って一緒に活けています。
②ピッチャーに水を入れます。(取っ手のついた子どもサイズがいいでしょう)
どの位まで水を入れたらよいか示してあげましょう。
③花瓶にピッチャーから水を入れます。
花瓶の形状によって、水の上がってくる速度が変わってきます。最初は上手くいかずに溢れてしまうかもしれま
せん。慌てずに、お台布巾で拭くことを教えてあげましょう。
何度も繰り返すうちに、手首と腕の筋肉の調整ができるようになってきます。
④花瓶にお花を活けます。
花瓶の高さや口の広さに合わせて花の丈を調節することも教えてあげられますね。
好きなお花や緑をあわせて自由に楽しみましょう。
これから毎日、お世話をしてあげることの大切な意味を伝えてあげてくださいね。
後日のお仕事【花の水替え】
①ピッチャーに水を入れ、洗面器に注ぎます。
花瓶から花を取り、洗面器の水の中で茎のぬめりを指でやさしく擦りとります。
花はビニールクロス(敷いていない場合は、紙やトレーなど)の上に置いておきます。
②洗面器の水を捨てます。
③花瓶の水を捨て、ピッチャーから水を入れてブラシを上下に擦り、綺麗になったら花瓶の水を捨てます。
④花瓶に水を入れます。
⑤洗面器に水を入れて、水の中で花の茎を切り、拡大鏡で切り口を観察しましょう。
水を吸い上げる穴が見られます。
水の中で切ってあげないと、この穴から空気が入ってしまい、
お花がよく水を吸い上げられなくなってしまうことを教えてあげましょう。
ここは子どもたちが大好きなポイントです。
水切りは[はさみで紙を切る]という活動を十分練習してから行うとよいでしょう。
⑥水切りした花を花瓶に活けます。
⑦お片付けをしましょう。切り落とした茎はペーパータオルに取り、
小さく畳んで捨てます。使った道具をきれいにして片付けます。
お花を一日でも長く綺麗に咲かせてあげるためにと、子どもたちは毎日このお仕事を喜んでしています。
お家でも、ぜひ、このお仕事をしてきれいなお花で春を感じられますように。
教頭 石川 徳子