インフォメーション
【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No5】
2020/05/08
【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No4】
2020/04/30
【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No3】
2020/04/27
皆さん こんにちは。
自由に外に出られず、お家の中で過ごす毎日は本当に大変ですね。
こんなときだからこそ、お子さんとご一緒に家事を楽しめたらいいですね。
お母様がお手本を見せて、喜んで学んでいく子どもの姿を見ることは
なにより嬉しいことです。
毎日出るたくさんのお洗濯物。洗うのは洗濯機がしてくれますが、干したり、
畳んだりすることをお子さんとご一緒にしてみるのはいかがでしょうか。
モンテッソーリのお仕事の中に、指先の洗練のための教具はたくさんあります。
前回ご紹介したより分けのお仕事の分ける、
他にも通す、押し出す、はめる、折る、貼る、切る、縫うなど、
幼稚園には様々な教具が棚に並べられています。
子どもが2本の指を使って洗濯バサミを摘まむ運動は、とても大切な活動です。
親指と人差し指、中指と合わせ3本指が使えるようになって
初めてお箸や鉛筆を持てるようになるからです。
また、布を畳むときと、紙を折るときでは、指先の使い方が異なります。
布を畳むときは、折り目を端からそっと抑えていきます。
紙を折るときは、中央から左右に順番に指をアイロンのように滑らせます。
このように、用途によって指の使い方は様々です。
自分の意思どおりに筋肉を動かせるようになることは、自立への第一歩となっていきます。
日常生活の中には、指先を洗練させる活動がいっぱいあります。
最初は上手にできないかもしれませんが、
大好きなお母さまと一緒に活動を繰り返すことで、
きっとお子さんの成長が見られることでしょう。
【洗濯物を干す・畳む】
子どもが扱いやすいハンドタオルやフェイスタオル、
子どもサイズの下着、靴下など、最初は簡単なものから始めるといいでしょう。
① 干す
皺を伸ばしてから干すことを教えましょう。
タオルならば、両手でぴん!と引っ張るように伸ばすことを示します。
ハンカチなら、畳んでぱん!ぱん!と叩いて皺を取ることを教えてあげるのも
子どもにとっては興味深く感じるでしょう。
タオルハンガーのような背の低い物干しに掛けて、洗濯バサミで留めます。
靴下なら、お手伝い専用に小さな洗濯ピンチハンガーなどがあると、
より一層お手伝いが楽しくなりそうですね。
②畳む
タオル
角と角を合わせて折り、折り目を指先でずらしながら抑えていきます。
数枚のタオルでしたら、畳み終わったものはきちんと重ねていくことも
示してあげるとよいでしょう。
靴下
形をきれいに整え、対にして足の入り口部分をクルンとひと折りにすることができると、
片一方が迷子になってしまうなんてことがなくなりそうですね。
幼稚園でも、靴下を脱いだときは上記のように対にすることをお教えしています。
教頭 石川 徳子
ロンゴひろばの畑では…
2020/04/26
【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No2】
2020/04/24
春の園庭では
2020/04/24
【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No1】
2020/04/18
【お手伝いは子どもにとって大切な活動】
2020/04/15
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け休園が長引いている中、保護者の皆さまにはご理解、 ご協力をいただき誠に有難うございます。 東京都の緊急事態宣言が発令され、世田谷区でも大型連休明けまでの学校休校の要請が出ました。 御家庭におきましては、様々なご不安やご不便なことがお有りでしょうとお察しいたしてお ります。 幼稚園では新年度準備が進められ、安心して子どもたちを迎えられる日が一日も早く来るようにと祈る ばかりです。 【お手伝いは子どもにとって大切な活動】日常生活を送る上で、いつも子どもがそばにいると、思うように家事が進まなかったり、 計画通りに過ごせないことがありますね。 ご家庭でお子様と過ごされる時間が、幼稚園からの発信で、 少しでも楽しく明るく有意義なものとなるようにご一緒に考えてい く一助となれば幸いです。 お手伝いをしてくれるのは有難いのですが、余計に時間や手間が掛かって、 「あぁ〜、それはママがするから!」、 「もう大丈夫だから、早くして!」などと、心ない言葉を言ってしまい、 私はよく自己嫌悪に陥っていました。子どもは大人がしているのと同じようにやりたいと思っているのに、 ただ自分が思ったとおりに手を使うことができなかったり、身体を動かすことができないだけなのです。 子どもはどうやったら上手くできるのかを心から知りたいと思って いるのです。 マリア・モンテッソーリは、「日常生活活動」と呼ばれる運動ほど、 子どもの全発達にとってーー肉体的・精神的・道徳的な面からーー 大切なものはない、と教えてくれています。 この時期の子どもは、見たものをまるで鏡に写したように正確に覚えられるミラー細胞の 働きが活発で、 人がやっている動きを注意深く見る力を持っています。 ですから、お手本をゆっくりとして見せるということがとても大切なのです。 一つ一つの動きを分析し、大事なところや少し難しいところを強調して見せます。 更に、子どもは見ることと聞くことを同時にすることは難しいので、 動作と言葉を一緒にしないことです。 子どもは動作だけをじっと見ながら、頭の中でその手順を覚えていきます。 このように、覚えた動きを今度は自分でやってみるときに、 思い出しながら次はどうするのか自分で考えながら予測を立ててい くのです。 こうして日常生活活動を毎日繰り返し行いながら、手を使い身体を動かすことで、 子どもの脳は運動野だけでなく前頭前野のワーキングメモリが活発 に働き、 その結果として、計画力や段取り能力、判断力、創造力が養われていくのです。 子どもが出来るようになりたいと自ら選んで繰り返す活動は、子どもが自立するための大切な活動です。 自立することに向かって一生懸命に努力する姿なのです。 しかし、この自立への願望に気づかず、大人が手を出して手早くやってあげてしまったり、 静かにしているからとビデオ教材の前に座らせたりすると、 人間に本来備わっている自立への願望が潰されてしまいます。 そして、やってくれる人や助けに依存する習慣が身につき、 自立のために努力をしない子どもになっしまうのです。 子どもはお手伝いが大好きです。そのお手伝いが、時としてお母様を困らせるようなことになるかもしれません。 でも、どうか自立に向かう子どもの力を信じて、 ほんの少しでもお子様の目の高さに合わせご一緒に過ごされてみて ください。 お母様のお手本を真剣な眼差しで見入るお子様の姿をご覧いただけ ることと思います。 今後の見通しが立たない今の厳しく辛い状況を、どうぞご家族皆さまが健やかに明るく過ごすことができますように お祈りいたしております。 教頭 石川 徳子
新年度の始業式・入園式延期のお知らせ
2020/04/13
未就園児保護者対象 子育て支援講話会のご案内(6月開催)
2019/04/15
皆さん、こんにちは。
「STAY HOME」が続くなか、窓越しに若草の緑に心を癒される日々、
お元気でお過ごしでしょうか。
前回のガーデニング【鉢植え】のお仕事に続いて、今の季節ならではのフレッシュハーブを摘んで、
香りや鮮やかな色を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
モンテッソーリ教育の感覚の分野に、[嗅覚筒]という香りを嗅ぎ分ける教具があります。
数種類の対になっている筒に花の香りや、調味料、香辛料をいれ、同一のものを探し当てるお仕事です。
幼稚園では、子どもたちはロンゴひろばの様々なハーブの葉を指でこすって香りを楽しんでいます。
このとき、子どもたちは香りだけでなく指で触った葉の感触や形状をもそれぞれを比べながら楽しんでいるのです。
葉の形状を分類し深く知るための[葉の箪笥]という教具もあります。
年長さんになって、軽井沢のフランシスコ山荘のお庭でする葉っぱのお仕事は、
子どもたちのお気に入りの活動です。
また、[色板Ⅲ]という教具では、色の濃淡の識別を教え、
[触覚板]という教具は、ツルツルした板やザラザラしている板を触って指先の洗練を促します。
このように、たくさんの感覚教具で学んだことを、
子どもたちは実際に生活の中で生かすことができるのです。
ロンゴひろばは神様からいただいた自然という感覚教具で溢れています。
ハーブの葉を摘んで、ハーブティーやハーブウォーターを楽しむ。
そんなひとときのなかに、子どもにとって大切なお仕事がどれほどたくさん詰まっていることでしょう。
お子さんとご一緒に、五感をフル活動して、ぜひハーブティーを楽しまれてください。
【ハーブティー&ハーブウォーター】
準備するもの:摘みたてのフレッシュハーブ、ポットとカップ(共にガラス製で子どもサイズが望ましいです)
a.お庭やベランダで育てたハーブを摘みましょう。
葉っぱの形や、指でそっと擦ったときの香りや感触をたくさん楽しんでください。
b.きれいに水洗いします。
c.ガラス製のポットにハーブを入れます。
d.お湯を注ぎ、蓋をして3~5分蒸らします。
ゆっくりと色づいていく色の変化も楽しんでください。
(幼稚園のカリタスクラスでは、子どもたちが気をつけてお湯を注いでいます。)
e.ハーブティーをカップに注ぎましょう。
ポットの蓋に手を添えることを見せてあげてください。
「てを そえる」という言葉も教えてあげましょう。
お湯の扱いにはやけどに十分気をつけて、無理をしないようにしましょう。
摘んだハーブの葉っぱを浮かべてもきれいですね。
f.ハーブウォーターなら、子どもサイズのピッチャーに水をいれハーブを入れれば出来上がりです。
g.コップに注ぎます。
コップにハーブウォーターを注ぐ動作は、目と手の共同動作になります。
手首や腕の筋肉の調整が難しく、最初は上手にできないかもしれません。
ゆっくりと、動作を分析して見せてあげるとよいでしょう。
このとき、動作と言葉は一緒に与えないようにしましょう。
お子さんと一緒に摘んだハーブをお砂糖と煮詰めてコーディアルにしたら、
お子さんもジュースみたいに飲めて、また違った楽しみ方ができますよ。
私のお気に入りは、レモングラスやエルダーフラワー、ジンジャーです。
レモンやりんごを入れてもいいですね。
教頭 石川徳子