インフォメーション

お誕生会 

2020/06/28

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毎月、幼稚園に隣接する教会の聖堂で皆が集ってお友だちのお誕生日をお祝いします。神父様から一人ずつ祝福をしていただき、お誕生カードをいただきます。神さまからいただいた「いのち」というプレゼントを大切に育んでいけますようにと皆でお祈りをしました。

6月の園再開にあたり

2020/06/03

6月1日に、4回に分けて在園児(年中・年長)の始業式を行いました。
6月2日に、2回に分けて新入園児の入園式を行いました。
待ちに待った2020年度の始まりです。既に、園からの毎日の動画配信によって、先生方や園の自然環境に親しみを抱いてくださっていることと思われます。
3日より、登園回数や人数を調整しながら、段階的に保育を進めます。ご家庭で過ごす長い休みを終えて、園生活のリズムを早く作ることが出来るように、教職員一同、心を配って参ります。

【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No7】

2020/05/22

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 皆さん、こんにちは。

3月2日から休園要請を受け、その後、外出自粛と様々な我慢を強いられ、今まで当たり前のように過ごしていた日常がどれほど尊いものであったかとそれぞれに感じていらっしゃることでしょう。

 私の家では、1日3食家族全員が揃って食事をするという、以前ならほとんど叶わないような貴重な時間を毎日過ごしています。それはそれで幸せな時間でもあるのですが、とにかくお米の減りが早いのに驚いています。そして、お米を研いでいる時に、幼少期に喜んでしていた[お米を研ぐ]お手伝いを思い出しました。


 幼稚園では、稲の活動の一環として、1月に行われるお餅つきの前日に、子どもたちが種籾から育てた餅米を研ぐお仕事があります。種籾を発芽させ、苗床を作り、田植えをして、秋に育った稲を刈り、脱穀、籾摺り、精米までの過程を全て子どもたちがします。それゆえに、子どもたちはお米ひと粒ひと粒の大切さを知り、感謝できるようになるのです。お米を研ぐときの子どもたちの目は真剣で、一粒も流さないようにと丁寧に大切に研いでいます。子どもたちは、研ぎ汁がだんだん薄くなっていることにも気づき、グラスに移して色の濃淡を楽しみます。研ぎ汁には栄養がいっぱい入っていることを伝えると、捨ててしまってはもったいないと、みんなでロンゴひろばの畑に撒いていました。

 日本人だからこそ、お米の大切さ、美味しさを知ってほしいと思います。家族が毎日いただくお米を研ぐお手伝いは、子どもにとって大きな意味のあるものとなるでしょう。


【お米を研ぐ】

準備するもの:ボウル、ざる、お米(最初は2~3合が適量でしょう)


  • ざるとボウルを重ねます。
  • お米を計量カップで測ります。

このとき、山盛りになっていたら手のひらで擦り切って平らにすることを見せましょう。「すりきり一杯」という言葉も教えてあげるといいですね。

  • 測ったお米を入れ、水をボウルの8分目位まで入れます。

(幼稚園では、ピッチャーを使って水を入れますが、ご家庭にお任せ致します。)

ざるを上げて水を捨てます。この作業を2回します。

  • 水を切って、シャカシャカと10回くらい優しくかき混ぜます。

「おこめをとぐ」という言葉を教えましょう。

水を通して、ざるを上げて水を切ります。

「みずをきる」という言葉を教えましょう。

この作業を3~5回繰り返します。

この研ぎ汁を一回ごとにグラスに入れると濃淡の研ぎ汁を楽しむことができます。

「こい」「うすい」「だんだんうすくなる」など、比較級も教えられます。

この研ぎ汁は、あとで植木鉢のお花やハーブに上げてくださいね。

  • 水を入れて、ざるを上げて水を切ります。

この作業を2~3回繰り返します。


これでお米を研ぐお仕事は終わりですが、炊飯器の釜に移して、水を合数分の線のところまでピッチャーで注ぐことも、とても大切なお仕事になります。


モンテッソーリの日常のお仕事の中に、前回のNo.6 [花の水替え]でご紹介した[注ぐ]の応用として、線に合わせて水を注ぐ[量線注ぎ]という活動があります。線にぴったり合わせて水を注ぐことに、子どもは夢中になるはずです。敏感期にある子どもにとって、ぴったり合わせることはとても気持ちがよく、大好きだからです。


 毎日のお手伝いをとおして、成長のために必要なことを子どもたちが楽しみながら身につけていけることはとても嬉しいことですね。日常の中に溢れているたくさんのモンテッソーリのお仕事を、お家でぜひ楽しまれてください。



教頭   石川 徳子

ルルドのお池のおたまじゃくしがカエルになりました!

2020/05/18

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ルルドのお池のおたまじゃくしがカエルになりました!
最初に後ろ足が出て、次に前足が出てきて、尻尾がだんだん短くなって、黒くて可愛いカエルになりました。

皆んな一斉に陸を目指して大移動です!
ロンゴひろばまで迷わずに辿り着けますように。

大きくなって、また、ルルドのお池に卵を産みに帰ってきてね。


*幼稚園のルルドのお池のカエルは、ヒキガエルです。

【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No6】

2020/05/15

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 皆さん、こんにちは。

 色とりどりの花が咲きそろい、風薫る五月になりました。お元気にお過ごしでしょうか。

 幼稚園のお庭にも可愛らしいお花がたくさん咲いています。

 いつもでしたら、子どもたちが楽しそうに花を摘んで小さな花瓶に活け、

 ホーリーコーナーのマリア様に差し上げているのにと思うと、

 子どもたちを待ってきれいに咲いている花が少し寂しそうに感じられました。

 ホームページに載っている園庭のお花の写真をご覧いただいて、 

 少しでも幼稚園の春を感じていただければ嬉しいです。


 幼稚園では、毎日子どもたちが活けたお花を囲んでお弁当をいただいています。

 お仕事の時間に子どもたちは自分でこの活動を選んで、 

 丁寧にひとつずつ花瓶に活けてくれるのです。

モンテッソーリ教育の日常の分野に、[花の水替え]というお仕事があります。

準備する道具がたくさんあり、工程も長いお仕事ですが、

子どもたちは大好きで毎日喜んでしています。

花瓶の水を替えるだけのお仕事ではありません。

茎のぬめりをやさしく取り除き、水切りをします。花瓶をブラシで洗い、新しい水に替えます。

エプロンの着脱やビニールクロスの敷き方・畳み方、ピッチャーから花瓶に水を注ぐなど、

たくさんのだいじな活動が盛り込まれています。


例えば、[注ぐ]というお仕事は、

小豆が入った子どもサイズのピッチャーから空のピッチャーに

こぼさないように注ぐ活動から始まります。

小豆→砂→水というようにだんだんと難易度を増しながら、

量線がついているところまで水を注ぐことが出来るように

子どもたちは夢中になってこの活動を続けます。


このように、[花の水替え]の活動には、

子どもたちが自主活動(お仕事の時間)でたくさん練習してきたことが詰まっているのです。

そして、花を活けたときだけでなく毎日世話をすることで、

今よりももっと良くしてあげて

花の「命」を永らえさせてあげるという大切な意味が込められているのです。


 ぜひ、お子さんとご一緒にお庭やベランダに咲いているお花を花瓶に活けて、

 お部屋にも春を呼び込んでみてはいかかでしょうか。



【花を活ける】


  準備するもの:小さな花瓶、ピッチャー、洗面器、はさみ、花瓶を洗うブラシ、

  お台布巾、拡大鏡、ペーパータオル、花

 (エプロン、ビニールクロス・・・幼稚園ではお水に関わる活動のときに使用しています。)  

 

  ①お庭や、ベランダの花をはさみを使って切ります。

   幼稚園では、子どもたちは花だけでなくゼラニウムやミントなどのハーブも切って一緒に活けています。


②ピッチャーに水を入れます。(取っ手のついた子どもサイズがいいでしょう)

   どの位まで水を入れたらよいか示してあげましょう。


③花瓶にピッチャーから水を入れます。

 花瓶の形状によって、水の上がってくる速度が変わってきます。最初は上手くいかずに溢れてしまうかもしれま

 せん。慌てずに、お台布巾で拭くことを教えてあげましょう。

 何度も繰り返すうちに、手首と腕の筋肉の調整ができるようになってきます。


④花瓶にお花を活けます。

 

 花瓶の高さや口の広さに合わせて花の丈を調節することも教えてあげられますね。

 好きなお花や緑をあわせて自由に楽しみましょう。

 

これから毎日、お世話をしてあげることの大切な意味を伝えてあげてくださいね。



 後日のお仕事【花の水替え】

 ①ピッチャーに水を入れ、洗面器に注ぎます。


  花瓶から花を取り、洗面器の水の中で茎のぬめりを指でやさしく擦りとります。

  花はビニールクロス(敷いていない場合は、紙やトレーなど)の上に置いておきます。


 ②洗面器の水を捨てます。


 ③花瓶の水を捨て、ピッチャーから水を入れてブラシを上下に擦り、綺麗になったら花瓶の水を捨てます。


 ④花瓶に水を入れます。


 ⑤洗面器に水を入れて、水の中で花の茎を切り、拡大鏡で切り口を観察しましょう。

  

  水を吸い上げる穴が見られます。


  水の中で切ってあげないと、この穴から空気が入ってしまい、

  お花がよく水を吸い上げられなくなってしまうことを教えてあげましょう。

  ここは子どもたちが大好きなポイントです。

  水切りは[はさみで紙を切る]という活動を十分練習してから行うとよいでしょう。


 ⑥水切りした花を花瓶に活けます。


 ⑦お片付けをしましょう。切り落とした茎はペーパータオルに取り、

  小さく畳んで捨てます。使った道具をきれいにして片付けます。


お花を一日でも長く綺麗に咲かせてあげるためにと、子どもたちは毎日このお仕事を喜んでしています。

お家でも、ぜひ、このお仕事をしてきれいなお花で春を感じられますように。



教頭  石川 徳子









【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No5】

2020/05/08

 皆さん、こんにちは。

「STAY HOME」が続くなか、窓越しに若草の緑に心を癒される日々、

お元気でお過ごしでしょうか。

 前回のガーデニング【鉢植え】のお仕事に続いて、今の季節ならではのフレッシュハーブを摘んで、

香りや鮮やかな色を楽しんでみるのはいかがでしょうか。


 モンテッソーリ教育の感覚の分野に、[嗅覚筒]という香りを嗅ぎ分ける教具があります。

数種類の対になっている筒に花の香りや、調味料、香辛料をいれ、同一のものを探し当てるお仕事です。

幼稚園では、子どもたちはロンゴひろばの様々なハーブの葉を指でこすって香りを楽しんでいます。

このとき、子どもたちは香りだけでなく指で触った葉の感触や形状をもそれぞれを比べながら楽しんでいるのです。


葉の形状を分類し深く知るための[葉の箪笥]という教具もあります。

年長さんになって、軽井沢のフランシスコ山荘のお庭でする葉っぱのお仕事は、

子どもたちのお気に入りの活動です。


また、[色板Ⅲ]という教具では、色の濃淡の識別を教え、

[触覚板]という教具は、ツルツルした板やザラザラしている板を触って指先の洗練を促します。

このように、たくさんの感覚教具で学んだことを、

子どもたちは実際に生活の中で生かすことができるのです。

ロンゴひろばは神様からいただいた自然という感覚教具で溢れています。


ハーブの葉を摘んで、ハーブティーやハーブウォーターを楽しむ。

そんなひとときのなかに、子どもにとって大切なお仕事がどれほどたくさん詰まっていることでしょう。

お子さんとご一緒に、五感をフル活動して、ぜひハーブティーを楽しまれてください。


【ハーブティー&ハーブウォーター】

準備するもの:摘みたてのフレッシュハーブ、ポットとカップ(共にガラス製で子どもサイズが望ましいです)


a.お庭やベランダで育てたハーブを摘みましょう。

   葉っぱの形や、指でそっと擦ったときの香りや感触をたくさん楽しんでください。


b.きれいに水洗いします。


c.ガラス製のポットにハーブを入れます。


d.お湯を注ぎ、蓋をして3~5分蒸らします。

   ゆっくりと色づいていく色の変化も楽しんでください。

(幼稚園のカリタスクラスでは、子どもたちが気をつけてお湯を注いでいます。)


e.ハーブティーをカップに注ぎましょう。

  ポットの蓋に手を添えることを見せてあげてください。

「てを そえる」という言葉も教えてあげましょう。


お湯の扱いにはやけどに十分気をつけて、無理をしないようにしましょう。

摘んだハーブの葉っぱを浮かべてもきれいですね。


f.ハーブウォーターなら、子どもサイズのピッチャーに水をいれハーブを入れれば出来上がりです。


g.コップに注ぎます。

   コップにハーブウォーターを注ぐ動作は、目と手の共同動作になります。

   手首や腕の筋肉の調整が難しく、最初は上手にできないかもしれません。

   ゆっくりと、動作を分析して見せてあげるとよいでしょう。

   このとき、動作と言葉は一緒に与えないようにしましょう。


お子さんと一緒に摘んだハーブをお砂糖と煮詰めてコーディアルにしたら、

お子さんもジュースみたいに飲めて、また違った楽しみ方ができますよ。

私のお気に入りは、レモングラスやエルダーフラワー、ジンジャーです。

レモンやりんごを入れてもいいですね。


教頭 石川徳子


【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No4】

2020/04/30

皆さん こんにちは。
新型コロナウイルスの終息がみえない不安な日々が続いていますが、
お元気でお過ごしでしょうか。

 世界が暗いニュースに覆われても、
季節は巡って柔らかな風が春を感じさせてくれます
日々のお買い物の道中、外に出ると可愛らしい色とりどりの花に心が癒されますね。

 自由に外に出られないこんなときこそ、お家でも春を感じられるように過ごしたいものです。
お庭やベランダでお子さんと一緒にガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 モンテッソーリ教育の日常の分野に、
〔鉢植え〕という自然の植物に関わる活動があります。

幼稚園では、子どもたちと一緒にたくさんの野菜や花を育てています。
4月は、ロンゴひろばの畑には麦や玉ねぎが大きく育ち、
チューリップや菜の花がきれいに花を咲かせています。
これらは全て、子どもたちが種や苗、球根から育ててきた大切な命です。

 昨年の秋には、厳しい冬に備えてみんなで麦踏みをしました。
霜や寒さに負けずに元気に育つようにと願いを込めて、
子どもたちが麦を踏みます。
今、きれいに咲いているチューリップは、昨年の春に花の時期を終えた球根を、
子どもたちが土から掘り起こし丁寧に洗って乾かして植えた球根から育った花です。

 幼稚園での自然体験は、
神様からいただいた「命」を感じ育んでいくための大切な教育です。
モンテッソーリ教育の〔鉢植え〕の活動にも、
道具を整え、順序だてて丁寧に行い
これからずっと世話をして命を大切に育てるという
子どもへのメッセージが込められているのです。

 ぜひ、お子さんとご一緒に土の感触を楽しみ、命が育っていくことを心待ちにしながら
鉢植えのお仕事をされてみてください。

【鉢植え】

準備するもの:小さな植木鉢、シャベル、じょうろ、新聞紙やビニールマット、鉢底ネッ
ト、鉢底石、土、野菜・ハーブ・花などの苗や種。
使う道具は子どもサイズがいいですね。
見本を見せられるように、鉢や苗などの数量をご用意されるといいでしょう。

  活動を始める前に、新聞紙やビニールマットなどを敷くと土がこぼれたときにお掃除
がしやすいですね。

 植木鉢の準備
植木鉢の底に鉢底ネットを敷いて、鉢底石を入れます。

 土入れ
〔苗〕 鉢の半分位までシャベルで土を入れます。
〔種〕 鉢の7~8分目くらいまでシャベルで土を入れます。

 苗植え・種蒔き
〔苗〕 ポットを手でもみもみと優しく揉んで、固くなっている根の周りの土をほぐ
します。片手でポットを持って逆さにし、反対の手で苗を支えながらポットを抜きま
す。苗を鉢の真ん中に置いて、鉢の上まで1~2cmを残して土を入れます。
〔種〕 指で(第一関節くらいまで)土に穴を開けます。穴の中に種を蒔き、上から
優しく土をかけます。

  水やり
じょうろでお水をあげましょう。
種が流れ出ないようにそっと優しくあげましょう。

  お片付け
お片付けも大切なお仕事です。
シャベルを洗ったり、こぼした土を箒と塵取りできれいにすることも、子どもにとっ
ては楽しいお仕事になります。

ひとつひとつ、ゆっくりとやり方を示してあげるとよいでしょう。
幼稚園では、野菜の苗を植えたりお花の種を蒔いたあと、子どもたちが小さい手を合
わせてお祈りをする姿が見られます。
「かみさま、かみさまの たいようや あめの おめぐみで げんきに おおきく 
そだちますように」
お家のお庭やベランダにも春を感じられて、毎日を子どもたちが喜んで過ごすことが
できますようにお祈りしています。

教頭 石川 徳子

【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No3】

2020/04/27

皆さん こんにちは。

自由に外に出られず、お家の中で過ごす毎日は本当に大変ですね。

こんなときだからこそ、お子さんとご一緒に家事を楽しめたらいいですね。


お母様がお手本を見せて、喜んで学んでいく子どもの姿を見ることは

なにより嬉しいことです。

毎日出るたくさんのお洗濯物。洗うのは洗濯機がしてくれますが、干したり、

畳んだりすることをお子さんとご一緒にしてみるのはいかがでしょうか。

モンテッソーリのお仕事の中に、指先の洗練のための教具はたくさんあります。

前回ご紹介したより分けのお仕事の分ける、

他にも通す、押し出す、はめる、折る、貼る、切る、縫うなど、

幼稚園には様々な教具が棚に並べられています。


子どもが2本の指を使って洗濯バサミを摘まむ運動は、とても大切な活動です。

親指と人差し指、中指と合わせ3本指が使えるようになって

初めてお箸や鉛筆を持てるようになるからです。


また、布を畳むときと、紙を折るときでは、指先の使い方が異なります。

布を畳むときは、折り目を端からそっと抑えていきます。

紙を折るときは、中央から左右に順番に指をアイロンのように滑らせます。

このように、用途によって指の使い方は様々です。


自分の意思どおりに筋肉を動かせるようになることは、自立への第一歩となっていきます。

日常生活の中には、指先を洗練させる活動がいっぱいあります。

最初は上手にできないかもしれませんが、

大好きなお母さまと一緒に活動を繰り返すことで、

きっとお子さんの成長が見られることでしょう。




【洗濯物を干す・畳む】

子どもが扱いやすいハンドタオルやフェイスタオル、

子どもサイズの下着、靴下など、最初は簡単なものから始めるといいでしょう。



① 干す


   皺を伸ばしてから干すことを教えましょう。

   タオルならば、両手でぴん!と引っ張るように伸ばすことを示します。

   ハンカチなら、畳んでぱん!ぱん!と叩いて皺を取ることを教えてあげるのも

   子どもにとっては興味深く感じるでしょう。


   タオルハンガーのような背の低い物干しに掛けて、洗濯バサミで留めます。

   靴下なら、お手伝い専用に小さな洗濯ピンチハンガーなどがあると、

   より一層お手伝いが楽しくなりそうですね。



畳む


   タオル

角と角を合わせて折り、折り目を指先でずらしながら抑えていきます。

数枚のタオルでしたら、畳み終わったものはきちんと重ねていくことも

示してあげるとよいでしょう。


靴下

形をきれいに整え、対にして足の入り口部分をクルンとひと折りにすることができると、

片一方が迷子になってしまうなんてことがなくなりそうですね。

幼稚園でも、靴下を脱いだときは上記のように対にすることをお教えしています。



教頭 石川 徳子


ロンゴひろばの畑では…

2020/04/26

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春の穏やかなお天気の日が続いています。
幼稚園のロンゴひろば(第2園庭)の畑では、秋にこどもたちが植えた玉ねぎの苗が、大きく大きく育っています。5月に登園して、園児の最初のおしごとは、玉ねぎの収穫(玉ねぎ抜き)となるのでしょうね。楽しみです。
玉ねぎの隣では、小麦が伸びて、一斉に穂を出し始めました。秋にこどもたちが種をまき、寒い冬には何回も麦踏みをして、強くしっかりと根を張ることが出来た麦。こちらは6月に刈取り、そのあとで脱穀、製粉。さあ、全粒粉で何を作りましょうか?

ロンゴの畑は、園児たちが元気に登園してくるその日を、今か、今かと待っているようですね。

【お家でできるモンテッソーリのお仕事 No2】

2020/04/24

皆さん、こんにちは。
お元気でお過ごしでしょうか?
前回の【食卓の準備】を書き終えて、
笑顔で食卓を囲む子どもたちの姿を思い浮かべていましたら、
私が幼少期に大好きだったお手伝いを思い出しました。
それは、もやしのひげ根を取るお手伝いです。

母から任されたこのお手伝いは、私の誇りのお仕事でした。
なぜなら、「ひげ根がちゃんと取ってあるから、このもやしはとっても美味しいね。」と
父がいつも褒めてくれて美味しそうに食べてくれたからです。
このもやしのお料理が美味しいのは母の料理の腕ではなく、
私がひげ根を丁寧に取ったからなんだと得意になっていたのを今でも覚えています。

モンテッソーリ教育の日常生活の分野に、
より分けというお仕事の教具があります。
形、色、大きさ、材料の違いによって指先を使ってより分けていく活動です。
幼稚園では金時豆、うずら豆、白花豆の三種類のお豆がひとつの器に一緒に入っていて、
それぞれを小さな3つの器に子どもがより分けていきます。

(クラスによって素材が異なることもあります)
三学期になると、より分けのお仕事は難易度を増して、
子どもたちが種籾から育てた餅米を使った教具に変わります。
脱穀して稲穂から分けられた籾と、籾摺りをして籾殻を
取り除いた玄米の二種類をより分けます。
小さいものに対する敏感期にある子どもたちは、
先を駆使してこのお仕事に集中していきます。

教具がなくても、より分けのお仕事はご家庭で沢山することができます。
今回は、より分けのお仕事、野菜の下準備のお手伝いをご提案いたします。

【野菜の下準備】

器を2つ準備します。この2つの器により分けていきます。

1 もやしのひげ根取り
ちょっと爪を立ててひげ根を指で折るように取ります。
取り除いたひげ根を一方の器に、もやしをもう一方の器に入れます。
この作業をひたすら続けるだけなのですが、
きっと子どもは喜んですると思います
ときどき、お子さんの表情を伺いながら、
励ましの言葉も忘れないでくださいね
全て終わったら、水を張ったボールにはなしてさっと洗い、
ざるにあげて水を切るところまでお願いしてもいいですね。

2 さやえんどう(絹さや)の筋取り
さやえんどうは、へたを上にして縦に持つと筋が取りやすいです。
へたを直線に近い方の筋側に折って、ゆっくり下に引っ張って筋を取り、
筋は器に入れます。もう一方の筋も同様にして取り除き、
筋の器とさやえんどうの器により分けて入れます。
ゆっくり引っ張りながら筋が取れていく感覚を、
お子さんはきっと楽しんでくださると思います。

教頭 石川徳子